「ウェブで学ぶ」刊行直後の反響

 「ウェブで学ぶ」が刊行されて三日余りが経ちました。アマゾンでは、総合ランキングで100位台、「コンピュータ・IT」のカテゴリーでも上位5位に入っており、御陰様で出足も好調のようです。


 お読みいただいた皆さんの感想なども、ツイッター、ブログ、メールなどを通して、できる限り目を通すようにしています。「知的に興奮した(読んでいる間に「脳内バーストが起こった」とか「息をするのを忘れたかと思うほど没頭した」とツイッターで書いてくださった方々もいました)」「オープンエデュケーションの世界に驚いた」「何か将来が開けたような気持ちになった」というようなコメントを読ませていただけるのは、著者冥利に尽きます。さらに嬉しかったのは、「この本は、是非若い人たちに読んでもらいたい」という声が多かったことです。梅田さんもご自身のブログで、友人の14歳になる娘さんに本書を贈呈されたというエピソードを紹介されていますが、私が目にしたものだけでも、「高校生の弟にプレゼントしたい」「甥に薦めた」というようなtweetが幾つもありました。黒川清先生からも、メールで"This is absolutelly a 'must' book for all educators, but more importantly to students who must demand what they want."という素敵なコメントをいただきました。


 私は、これまでにも拙編著「Opening Up Education」(無料の電子版はこちらから)や講演、学術誌や教育関連メディアへの寄稿などを通して、オープンエデュケーションの紹介や普及に努めてきましたが、やはりなかなか日本の若い学生の皆さんや既に社会に出られた若い皆さん(実年齢に関係なく、気や心が若い方々も含め)に、声を届かせることの難しさを痛感していました。ですから、「この本は、是非若い人たちに読んでもらいたい」という読者の皆さんからの声を聞いて、本当に嬉しく思います。


 「ウェブで学ぶ」の刊行に際し、ちくま新書の編集長から、「衰退期の様相を呈している日本に、剛速球を投げ込んでいただいた」という粋なコメントをいただいたのですが、それに応えて私は、「本書が刺激となり、このアメリカから投げ込まれた『剛速球』を打ち返して『国外ホームラン』にできる人が(日本から)一人でも多く出てきてくれることを心から願っております」と書きました。


 今後もこのブログを通じて、本書への反響に対して私なりに考えたこと感じたこと、オープンエデュケーションに関する新たな動きなどをお伝えしていきたい、と思っています。もちろん、皆さんからのコメントや感想も大歓迎です。梅田さんのブログともリンクして連携を図りますし、ご本人にもディスカッションに参加していただけると思いますので、その点も大いに楽しみです。